iDeCo申込手続きの注意点 節税&老後に備えて9ヶ月の運用報告・つみたてNISA比較

投資運用成績

こんにちは、メイヨーです。2020年からポイント投資をきっかけにお金への意識が変わり、余りポイントを投資に回しながら、つみたてNISAやロボアドを利用したり米国株・ETF・投資信託を定期購入しています。

個人事業主で節税・控除の大切さを実感したのもちょうど2020年からで、iDeCo・つみたてNISA以外にも小規模企業共済・セーフティ共済を始めました。つみたてNISAは比較的申し込みから運用開始がスムーズでしたが、iDeCoはびっくりするほど手続きで難航したので今回はiDeCoの手続きについて書いておこうと思います。

iDeCoは始めるまで時間がかかる!
うっかりミスに泣いた177日間😥

目次

iDeCo(個人型確定拠出年金)を始めよう!から運用開始までの流れ

まず、通常のiDeCo申し込みから入金・運用開始までの流れは下記になります。ここに関しては、どの証券会社を選んでも基本的な流れは同じなのではないかと思います。

iDeCoの申込みから運用スタートまで

  • 証券会社に資料請求(約1ヶ月)
  • 申し込み書類に記入・運用商品と配分を指定、返送
  • ログイン情報が到着(約1ヶ月)
  • 初回引き落とし2ヶ月分(約半月~1ヶ月)
  • 引き落とし額がマイページに反映される
  • 運用商品の買い付け、運用開始

どのフェーズも締め日があるので、締め日の直前に手続きした場合は日数が少なくて済むかと思いますが資料請求から書類が届くまでに約1ヶ月・届いた書類に記入して返送してログイン情報が届くまでに約1ヶ月かかるのは盲点でした。

iDeCoのメリットや特徴についてはマネー系の雑誌やリベ大・BANK ACADEMYなどのYoutubeでも解説されていますが、いざスタートするまでにかなり時間がかかるというのは前情報として知らなかったんですよね。。

実際にかかったSBI証券iDeCo資料請求から運用開始までの期間、177日

私の場合、デフォルトで数ヶ月かかることを知らなかったうえに、手続きでミスをしてしまい2回書類を提出することとなりました。2020年中に控除にしたいと考えていたので、とにかく焦っていたのをよく覚えています。

SBI証券のiDeCo再申請スケジュール実例

  • 2020/07/27 SBI証券にiDeCo資料請求
  • 2020/08/28 iDeCoの書類が届き、返送
  • 2020/10/16 金額ミスの通知があり再申請
  • 2020/12/13 SBIベネフィットシステムズのログイン情報が届く
  • 2020/12/28 初回引き落とし
  • 2021/01/20 初回買い付けの受け渡し日

時系列で見てみると、7月27日にSBI証券にiDeCoの資料請求をしてから2度の申請を経て12月13日にマイページのログイン情報が届き、12月28日に初回の引き落とし、入金額で初回の買い付け商品が受け渡しされたのが翌年1月20日と実に半年近く、177日もの期間がかかりました。ログイン情報が届いた時点を口座開設完了と考えても4ヶ月余り、139日経過しています。ほんとに長かった…!

確定申告に反映できた控除期間(年払いは難しいかも?)

初回の引き落としがなんとか2020年中だったので、2ヶ月分の金額を控除にすることができてほっとしました。年払いできるものかと思っていたんですが、申し込みの過程で年払いの選択肢は見つからず運用開始後に別途書類手続きが必要なようだったので諦めました。

知っておきたい自営業のiDeCo金額設定ミス 付加保険料に注意

iDeCoの通常の申し込みの流れであれば、申し込み書類が1ターンで済んだとしてトータル4ヶ月前後でマイページのログイン情報までは受け取れたのかなと思います。それでも前情報としてそこまでかかるものだと知らなかった分、途方に暮れてはいましたが。。

iDeCoの申込み書類で気を付けたいポイント

私の場合、掛金の申請額のミスが原因でしたが申し込み書類のミスには以下のようなパターンがあるかと思います。

  • 掛金のミス(iDeCo+国民年金基金+付加保険料の合計額が上限金額を上回る)
  • 運用商品割合のミス(合計割合が100%になっていない)
  • その他書類の不備、不足

iDeCoの掛金はフリーランス・自営業の場合、上限金額が68,000円ですがもし国民年金基金・付加保険料に加入している場合は差額を加味した金額までの掛金しか設定することができません。

自営業のiDeCo加入は付加年金・国民年金基金との差額に注意

個人的に加入した記憶がなかったので、初回のiDeCo申し込み書類では掛金を68,000円と記入していたのですが実はフリーランスになるタイミングで月400円の付加保険料を設定していたので、ここがアウトとなってしまいました。(限度額のエラーの通知が来てからねんきんネットで確認すると、しっかり登録して納めていたのですが完全に忘れていました…付加保険料自体は会社員に使えないお得な制度なので、うっかりやってしまったなと後悔。。)

2度めの再申請時はサポートセンターに問い合わせて、付加保険料を支払っている場合の掛金上限額について確認しました。68,000円ー400円で、67,600円でいいのかな?と思っていたのですが「67,000円にしてください」とのことだったので、67,000円で申請し無事通りました。
おかげさまで現在、月67,000円の掛金でiDeCoを運用できています。

国民年金基金は加入を検討するときにiDeCoのほうがお得、と解説されている書籍やサイトも多いのであまりこうしたミスはないかと思いますが、もし脱サラしてから付加保険料を掛けているのをうっかり忘れている独立2~3年めのフリーランスの方がiDeCoに申し込むことがあればぜひ注意していただけるとと思います😥。

iDeCo運用から9ヶ月、つみたてNISAとの運用益比較とはじめての配分変更

さて、そんな手続きのドタバタを経て2021年9月現在、iDeCoを運用開始して9ヶ月になります。いっぽう、つみたてNISAは手続きがスムーズだったので2020年11月から運用を開始してはや11ヶ月。運用状況は以下の通りです。

iDeCo・つみたてNISA(2年め)の運用状況

項目iDeCoつみたてNISA
金融機関SBI証券楽天証券
運用期間9ヶ月11ヶ月
時価評価額713,732円840,029円
掛金670,000円699,997円
評価損益+6.52%+20.00%

つみたてNISAは楽天証券で申し込んだので、通常の投資信託や米国株と同じ管理画面で確認できて便利です。
iDeCoはSBI証券で申し込んでも通常の証券口座情報とは別ドメインのマイページなので、保有資産と一緒に照会することはできません。

運用期間と掛金にわずかな差はありますが、iDeCoが+6.52%、つみたてNISAが+20.00%と大きくプラスになっています。個人的に、ロボアドもウェルスナビが+22.19%(取り崩しあり)、THEOが+9.86%ですがやはり+10%前後になってくるとやってて良かったなあと実感しますね。

配分変更とスイッチングでiDeCoの運用商品見直しも可能

こうして比較してみると、iDeCoの運用益はまだまだ少ないなと感じているので今週はじめての配分変更を行いました。配分変更は申し込み時に設定した運用商品と割合を変更できるもので、SBI証券ではオンライン上で手続きが完結できました。2021年10月12日までの配分割合指定が拠出予定日の2021年10月13日から適用となっているので、次回から配分変更後の割合で運用されるようです。
※配分変更は今後の投資対象の商品・割引を変更するもので、スイッチングは購入済みの商品を売却してリバランスするイメージです。

運用商品の選択はあくまで個人の自由ですが、初回申し込み時には元本保証のあおぞらDC定期を10%にしようかと考えていたほど保守的でした。2回目の再申請までに楽天マガジンや楽天ブックスでマネー系の本をいくつか読んで、商品選びもより盤石にできたのでスタート時には海外株式・内外株式・国内株式・バランス型で設定。今回の配分変更で、海外株式比率をアップしてバランス型はごくわずかにしました。

フリーランス向けのiDeCo・つみたてNISAのメリットデメリット比較

以上を踏まえて、これから節税・老後の資産形成のためにiDeCo・つみたてNISAを検討しているフリーランスの方に向けたメリデメ比較は下記になります。

節税効果ならiDeCo・手軽さならつみたてNISA

ポイントiDeCoつみたてNISA
資金拘束面60歳まで取り崩せない最長20年間いつでも取り崩し可能
節税効果掛金が全額控除対象掛金控除はなし
運用益のみ非課税
いくらから月額5,000円・年60,000円から100円~ ※証券会社による
いくらまで自営業 月額68,000円
=年816,000円まで
月額33,333円
=年400,000円まで
運用商品の変更可能・スイッチングも可能可能・スイッチング不可
運用開始まで3ヶ月~5ヶ月前後1ヶ月程度
年途中からの運用原則月払い(初回2ヶ月分引き落とし)年途中からでも限度額40万適用可能

個人的には、iDeCoはスタートこそ苦戦しましたが始まってしまえば共済と同じで節税になるのでメリットが大きいと思っています。つみたてNISAも、使いやすさや年の途中からでも40万が適用できる点は利点ですし投資家ではないのでスイッチングがなくても問題ないと感じています。

共済は別ですが、iDeCo・つみたてNISAとチャレンジしていくと「なんだ、どっちも投資信託なんじゃん」と理解できて投資への抵抗感が薄くなった感覚でした。お金の知識・勉強をないがしろにしてきた分、今後もマイペースで貯める力・守る力を増やしていきたいなと思います。

自由度の高いつみたてNISAから始めて余裕があればiDeCoも

これからつみたてNISAまたはiDeCoを始めようか悩んでいる方には、まずはつみたてNISAから始めてみるのが良いかなと思います。つみたてNISAは年間40万円までで月換算33,333円が上限ですが、上記で紹介した比較表のように100円や1,000円から始めることも可能です。

投資信託に慣れていないと商品選びや購入手続き・日々の変動などとにかく不安が大きいと思うので、少額のつみたてNISAから始めていって積立投資が習慣になってきたら金額を増やしていくのが良いかなと思います。

iDeCoの場合、資金流動性の面でもしお金が必要になっても基本的には引き出せないので余裕資金があって将来を見据えたときに効果を発揮できると考えています。(と言いながら私自身毎月頑張って捻出していますが、節税にもなるのでフリーランスにとっては大きいです)。

iDeCoは上半期までの申込みがおすすめ!つみたてNISAは秋に申し込んでも安心

なお、今回の記事ではiDeCoの申込みから運用開始までに約半年もの期間がかかってしまった経緯を紹介しましたが、不備がなくても約3ヶ月は見ておく必要があります。もし11~12月頃になってiDeCoを始めて今年の節税に反映しようかな、と考えている方がいたら、難しいのでできれば上半期中の申込みがおすすめです。

いっぽう、つみたてNISAは申込みから運用開始までが比較的スムーズでクレジットカードの作成や新規の証券口座開設のスケジュール感にやや近いので、10月頃に申込みしても年内に間に合う可能性はあります。

さらに、iDeCoは原則月払いで年払いが難しいため、年度途中で1年の上限額を利用することはまずできませんが、つみたてNISAの場合、金額調整が可能なので11月でも1年の上限40万を使い切ることが可能です。つみたてNISAはあくまでも掛金が控除にならず運用益が非課税となりますが、この点は大きいですね。

iDeCo運用11ヶ月でスイッチング&配分変更も実践!

追記)その後、つみたてNISAに比べてiDeCoの利回りが少し低いのがやはり気にかかって掛金の配分変更を実施しました。すると、商品のひとつを間違って選んでいたことも発覚😭。

スイッチングも実施して、手数料無料で見直しができたのでその流れについても以下の記事でまとめています。よろしければご覧ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

2018年に広告代理店から独立、2020年からポイント投資をはじめたWEB系フリーランス。投資家でもポイ活の達人でもないけれど、余りポイントが投資に使えることを知ってちょっぴりレベルアップ。老後2,000万問題が解決して一安心したら老後2,000万問題自体が終わっていた。

お仕事関係の備忘録はnoteで更新中。Instagramは株主優待・ポイ活が多め。

目次