こんにちは、会社員をやめたメイヨーです。今回は、2020年11月から積立を開始したLINEスマート投資が1年経過したので運用してみてわかったポイントと注意点についてご紹介します。
LINEから手軽に始められるLINEスマート投資の運用1年でわかったポイントを解説!
LINEスマート投資の注意点まとめ
結論からお伝えすると、LINEスマート投資の注意点は以下の通りです。
- ポートフォリオの債券の割合が高い(変更できない)
- 出金手数料がかかる
- 毎週500円から積立でき手軽だが、月1などのサイクルには変更できない
LINEスマート投資(folioワンコイン投資)とは?
LINEスマート投資は、LINEにログインして利用するワンコイン投資サービスです。ワンコイン投資の名前の通り、毎週500円から積立することができ少額で投資ができるのが特徴です。
投資商品はETF(NASDAQまたはNYSE上場)を対象にロボアドが選定し、自動運用・リバランスされるので選定はおまかせとなっています。
※なお、口座開設は20歳以上75歳未満の方に限られているため、高校生の利用はできません。また、海外在住の場合も口座開設の対象外となります。
LINEスマート投資の各種手数料
LINEスマート投資を利用する際は、入金手数料は無料(リアルタイム入金の場合)ですが、運用手数料と出金手数料が発生します。
取り崩し・解約時の出金手数料に注意!入金はリアルタイム入金推奨
ATMや通常の銀行振込で入金すると振込手数料が発生するので、リアルタイム入金やLINEウォレットでのデビット支払いがおすすめです。リアルタイム入金に対応している金融機関は、2021年11月時点でみずほ銀行・三井住友銀行・三菱UFJ銀行・イオン銀行・PayPay銀行の5行です。
出金手数料が1回につき300円かかり、1,000円以上でないと売却できない点に注意しましょう。
LINEスマート投資の出金手数料・入金手数料・運用手数料
手数料 | 手数料の料率 |
---|---|
運用手数料 | 年率1.00%(税抜) ※3,000万円以上は割引あり |
入金手数料 | リアルタイム入金は手数料無料 ※通常振込入金は振込手数料負担 |
出金手数料 | 出金1回につき300円(税込) |
LINEスマート投資とロボアド各社の運用手数料比較
運用手数料はその他のロボアドや投資信託・ETFでも発生する運用報酬・経費率に該当し、年率1.00%(税抜)とウェルスナビと同じ料率です。
LINEスマート投資は、運用資産額が3,000万円を超える場合、運用手数料割引が適用となり年率0.50%(税抜)となりますが2021年11月時点で長期割などの優遇制度はありません。
その他のロボアドバイザーと比較すると、運用手数料はやや高い部類ですがとにかく手軽に運用したい方やごく少額からスタートしたい方にはおすすめです。ただし、直接ETFを購入する場合の経費率と比べると高額になるため、手間がかかっても手数料を抑えたい方にはロボアド自体がおすすめできません。
ロボアドバイザー運用手数料・最小運用額の比較
以下は、主なロボアドバイザー商品の運用にかかる手数料と運用スタート時の最小必要額、毎月の最小積立額の一覧です。最大割引後の税込手数料は100万円を運用した場合の手数料を記載しています。
ロボアドバイザー | 税込手数料 (運用開始時) | 税込手数料 (※100万運用/割引後) | 最小運用額 (運用開始時) | 最小積立額 |
---|---|---|---|---|
ウェルスナビ | 年率1.1% | 年率0.99% | 10万円~ | 月1万円 |
LINEスマート投資 | 年率1.1% | 年率1.1% | 500円~ | 週500円 |
THEO | 年率1.1% | 年率0.77% | 10万円~ | 月1万円 |
THEO+/THEO+JAL | 年率1.1% | 年率0.77% | 1万円~ | 月1万円 |
LINEスマート投資の積立方法は毎週のみ・ボーナス月設定なし
手数料で比較すると、LINEスマート投資は安くありませんが500円から始められて週500円単位で続けられるという少額積立がポイントです。少額からスタートできますが、毎週の積立額は500円~最大10万円までの幅で選択できるのでまとまった額を運用することも可能です。積立額の変更も柔軟にウェブから手続きできます。
ただし、積立サイクルは毎週のみで、毎月への変更やボーナス月だけ増額する金額変更はできません。反対に、ロボアドバイザーやTHEOではボーナス月の設定が年2回まで可能なのでより計画的に資産運用したい場合に向いています。
ウェルスナビ・THEO・LINEスマート投資の積立サイクルと追加設定比較
ロボアドバイザー | 定額積立サイクル | ボーナス月設定 | 引落日設定 |
---|---|---|---|
LINEスマート投資 | 毎週のみ | なし | 指定不可(毎週水曜) |
ウェルスナビ | 月1回~月5回 | 年2回まで | 可能(6日/12日/20日/26日/末日) |
THEO | 月1回 | 年2回まで | 指定不可 |
私はフリーランスでボーナスとは無縁なので、ボーナス月設定は利用していないですがキャッシュに余裕がある月は積極的に投資したい方や、反対に通常月は厚めに投資していてキャッシュが必要な月だけ積立額を抑えたいときにはウェルスナビやTHEOのボーナス月設定が便利かと思います。
資金に余裕があるならウェルスナビも要検討
スタート時に10万円が必要ですが、ウェルスナビの場合、引落日も選択できるので柔軟性が高いです。私個人はロボアドバイザーを7社利用してみて、不便だった松井証券投信工房とマネックス証券のON COMPASS、THEO+JALを解約し、2021年11月現在はLINEスマート投資・ウェルスナビ・THEOと楽天証券の楽ラップを運用しています。
ウェルスナビの運用レポートについては以下にまとめていますのでご覧ください。
LINEスマート投資の投資商品・ポートフォリオは債券中心?
LINEスマート投資では、運用スタート時に目標設定を行います。何のためにいくら貯めたいか、を設定するシンプルなもので、毎週の積立ごとに増えていく積立スタンプに反映されます。ロボアドにはめずらしくかわいいキャラクターがいて、運用状況を教えてくれるのが特徴です。
ウェルスナビやTHEOなどのロボアドバイザーでは、目標やリスク許容度に応じてポートフォリオが組まれることが多いですがLINEスマート投資の場合はこの目標設定のほかには特に設定箇所がないようです。
LINEスマート投資の運用ポートフォリオ例
2021年11月時点で、私が1年間運用した投資商品の内訳は以下のようになっています。
カテゴリー | ティッカー | 比率 | 含み益 |
---|---|---|---|
債券 | BND/HYG/EMB | 58.69% | +4.53% |
株式 | VTI/VWO/VEA | 26.38% | +14.14% |
コモディティ | GLD | 6.31% | +5.78% |
不動産 | IYR | 4.83% | +26.18% |
現金 | ー | 3.8% | ー |
ちょうど今週の積立が反映されたばかりで現金がありますが、全体的に約6割が債券とかなり保守的なポートフォリオに見えます。全体の運用益が+7.71%ですが、もう少しリスクを取っても株式の割合を増やしてもらえると嬉しいところです。
LINEスマート投資がおすすめの人・おすすめできない人
以上から、LINEスマート投資がおすすめの人はこんな方かなと思います。
LINEスマート投資がおすすめできる人
- ポイント投資の次に手軽な投資を始めてみたい
- ETFや投資信託を自分で選ぶのはまだ荷が重い
- 難しい設定がないロボアドバイザーが良い
- 1万円以下の少額から積立投資を始めたい
- できればかわいいサイトを利用したい
- パスワード管理が手軽で使いやすいサイトが良い
LINEスマート投資が向かない・おすすめできない人
反対に、LINEスマート投資がおすすめできない方は以下の通りです。
- リスクを取っても高リターンが望めるロボアドバイザーが良い
- ゆくゆくは自分でETFや投資信託の銘柄を選びたい
- リスク許容度診断や運用シミュレーションから運用方針を設定したい
- 1万円以上の余剰資金がある
- かわいいサイトはちょっと苦手
- LINEログインに抵抗がある
LINEスマート投資を1年間やってみた感想 今後も積立予定
私自身、LINEスマート投資の運用当初は毎週2,500円前後を積み立てて、今年の夏頃からは毎週500円に変更しました。積立サイクルが毎週と短いので、自然と積み上がっていくのがわかりやすいのとLINEに運用状況の通知が来る点も良い点だなと感じました。
ただし、前述したように債券の割合が半分以上でやや保守的に思えるのでリスク許容度を選べるようになるとさらに良いかなという印象です。
これまでに松井証券の投信工房・マネックス証券のON COMPASSを解約していて、いずれも運用状況や再投資額がわかりにくいのがネックでしたがその点はLINEスマート投資はわかりやすいです。再投資の状況に関しては正直、THEOと楽ラップよりもわかりやすく、前月の再投資合計額がLINEで通知が届くのも良い点です。
(お金のデザインのTHEO+JALも解約していますが、手数料優遇面でTHEOに乗り換えるためだったのでやや解約理由は異なります)
もし、ポイント投資にチャレンジしてみてまだ投資信託・ETFを直接買うにはハードルが高い。手軽に始められるロボアドに興味がある。という方にはLINEスマート投資を検討する価値があるかなと思います。
この記事が参考になりましたら幸いです。
LINEポイントを投資に使うならLINE証券も!
なお、LINEスマート投資ではLINEポイントでの支払いができませんがLINE証券ならLINEポイントで入金が可能です。余っているLINEポイントを活用したい場合に、1ポイントからでも利用できるのでよろしければご参考ください。
追記)LINEスマート投資が2022年4月終了、folio移行へ
その後2021年12月に、LINEスマート投資が2022年4月をもってサービスを終了し、folioに移行されると発表されました。もともと運用していたのはfolioですが、LINEスマート投資のポイントである毎週500円からの少額積立ができなくなってしまうのは非常に残念です。
運用後は積立機能がなく、1万円以上の手動入金のみとのことなので2022年4月以降はfolioで継続するか考えたいなと思います。ロボアドは長期積立が前提なので、本当に長くお付き合いできるサービスは限られていくかもしれないですね。よろしければ以下の記事もご覧ください。