ボーナスキャンペーンは要注意!投資初心者の失敗まとめ(用語・商品)

キャッシュフロー・生活防衛資金

こんにちは、メイヨーです。ポイント投資をはじめ、ロボアドや米国株ETF・iDeCo・つみたてNISAなど一通りの投資がはじめて1年を経過したので、今回はごく初心者のときに失敗して痛感したことと知っておきたかった用語についてまとめて紹介します。

これから投資デビューしたい人に注意してほしいポイントを紹介!

目次

投資初心者が1年めの失敗から学んだ7つのポイント

投資初心者の失敗いろいろ

まず、投資経験が全くなかった初心者の状態から1年間、ロボアドや直接購入、つみたてNISAやiDeCoを通じて投資信託・国内株・米国株ETFなどの投資を経験して痛感したポイントは以下の7点です。

  1. 口座開設の書類不備に注意(特にiDeCo)
  2. 一般口座ではなく特定口座にする
  3. ノーロード・信託財産留保額が無料・信託報酬/経費率が低い投資信託を選ぶ
  4. 自分のリスク許容度を知る(レバレッジ商品、ブルベア)
  5. まぎらわしい投資商品の誤選択に注意
  6. 証券会社のボーナスキャンペーンに注意・投資資金をいっぺんに突っ込まない(ドルコスト平均法)
  7. 投資詐欺・勧誘・スキャムコインに注意

iDeCo・証券口座など口座開設の書類不備に注意

書類不備で投資に思わぬタイムロスが生じることも…

iDeCoの申込みの流れの記事でも紹介しましたが、申込書類の不備があると申込みから口座開設・初回入金・買付・運用開始までに予期せぬタイムロスが発生します。

  • つみたてNISA、NISA=1年の上限額消化が年末まで
  • iDeCo=開始時期によってその年の掛金総額が異なる
  • 国内株=権利付き最終日を超えると次の期間まで株主優待の対象にならない

スタート時期がずれ込んでしまうと影響が出るケースとしては、つみたてNISA・NISA・iDeCo・国内株などが挙げられます。私の場合、iDeCoで確定申告に計上できる経費を増やしたい節税目的があったため書類不備による再申込・遅延は痛手でした。

また、米国株は配当が年4回と頻度が高い銘柄が多いため口座開設書類の不備がそれほど大きなダメージにはならないですが、日本株の株主優待は対象となる権利付き最終日が年1~2回の規定となっていることもあるため、希望する株主優待銘柄の買付に間に合わず翌年となってしまうこともあります。

証券口座の特定口座と一般口座の違いを知る

税務処理の負荷を避けるには、特定口座で源泉徴収ありを選択!

次に、投資を始める前は全く知らなかった落とし穴として特定口座と一般口座があります。ここは確定申告に関わってくるところで、一般口座の場合は証券会社での取引・損益の明細書を自分で作成し確定申告する必要があります。特定口座であれば、各年の年間取引報告書を証券会社が作成してくれて源泉徴収を選択することもできるので税務処理の負担が軽減できます。

  • 特定口座
    • 源泉徴収あり=申告不要
    • 源泉徴収なし=年間取引報告書で簡易申告
  • 一般口座=自身で確定申告

これから証券口座を開設する場合は、特定口座で源泉徴収ありを選択しておけば間違いありません。

私の場合、楽天証券やマネックス証券と各種ロボアドは投資を始めてから口座開設しましたがSBI証券だけはSBIハイブリッド預金のために10年程前に開設していたため、一般口座を保有していました。そのため、特定口座に切り替えて投資信託の積立をスタートしています。

投資信託にかかる手数料を抑える(ノーロード・信託財産留保額無料・信託報酬)

投資の手数料は種類が多い!

次に、投資初心者が見落としやすい手数料関連です。銀行やATMの場合、入金・振込・出金にかかる手数料のみですが、証券会社の場合、入金・出金の手数料に加えて投資信託の購入・保持・売却にそれぞれ手数料の規定があります。

購入時は買付手数料(無料の場合、ノーロードと呼びます)、売却時は信託財産留保額しんたくざいさんりゅうほがくが商品によってかかり、購入後は投資信託を保有しているだけでも運用手数料として信託報酬が発生します。買付手数料と信託財産留保額はできるだけ無料のファンドを選び、信託報酬は料率が低いファンドを選べば思わぬ手数料がかさむのを避けられます。

手数料の種類タイミングポイント
入金手数料口座入金時クイック入金・リアルタイム入金など無料の仕組みを活用
出金手数料口座出金時証券会社によって無料のことも
買付手数料投資信託購入時買付手数料が無料のノーロードを選ぶ
信託報酬投資信託運用時信託報酬が低いファンドを選ぶ
信託財産留保額投資信託売却時信託財産留保額が無料のファンドを選ぶ

信託報酬は米国株ETFでも経費率という項目で発生しますが、ETFの経費率と比べて投資信託の信託報酬はかなり開きがあり、証券会社によっては注文画面に表示されないこともあるためチェックしておきましょう。

自分の投資リスク許容度を知る(レバレッジ商品・ブルベアファンドなど)

自分のリスク許容度を超えた投資は大きなダメージに!

投資のリスク許容度とは?

投資商品選びの際に、期待できるリターンと変動幅のリスクは表裏一体となっています。特に投資を始めたばかりのころは、評価額の変動に一喜一憂して毎日マイページを開いてしまうと思います。

このとき、どれくらいの変動幅を受け入れられるか、自分のリスク許容度を知っておくことがとても大切です。少しの下落があっても、長期保有していれば結果的に運用益が改善していたのに耐えきれずに売却してしまったり(狼狽売り)すると、期待したリターンを得ることができません。

年代や金融資産、投資の目的などを回答していくとリスク許容度を診断してくれるツールがあるので、投資に興味を持ったらチェックしておくと良いと思います。リスク許容度を低く見積もりすぎても、石橋を叩いて渡るようなポートフォリオになってしまいますがある程度働き盛りで余裕資金もあるのであれば、少しずつリスク許容度を上げていっても良いかもしれません。

投資初心者はレバレッジ商品に注意

また、投資商品のなかには通常の変動幅よりも大きく評価額が動くレバレッジ商品というものがあります。PayPayボーナス運用で紹介したスタンダードコースは通常のリスク度で、チャレンジコースがレバレッジ商品にあたり通常の3倍の上下幅で変動します。

つまり、相場が好調なときには3倍プラスに働きますが、下落時には3倍マイナスとなるためリスク&リターンが大きな投資商品です。投資を始めたばかりの方のなかには、投資=ギャンブルのようなイメージがあるかもしれませんがギャンブル要素が強い商品がこのレバレッジ商品です。

ブルベア型投資信託の特徴

個人的には、長期分散積立で堅実に資産を増やしていくのがメンタル面でも理想と考えています。レバレッジ商品のことがよくわからないうちは、ブルベア型の投資信託も購入していたのですが通常の商品以上に変動が気になってしまったため売却しました。

  • ブル型ファンド=相場が上昇したときに倍上がり、下落時に倍下がる
  • ベア型ファンド=相場が上昇したときに倍下がり、下落時に倍上がる

投資を始めたころは、ブルベア型の投資信託を両方持っておけば盤石なのでは?とも思ったのですが、ブルベア型が含まれていることで証券口座全体の利回りも影響してしまい個人的には向いていなかったです。必要以上にハラハラするのが苦手な方であれば、レバレッジ・ブルベア関連はおすすめできません。

まぎらわしい投資商品の誤選択に注意

投資初心者は誤選択に注意!似た名前の商品はたくさん

そして、投資商品の選択ミスも投資初心者が気をつけたい落とし穴のひとつです。eMAXISシリーズのように名前が似ているファンドや、米国株の略称であるティッカーシンボルには注意しましょう。

私自身、投資の知識がない段階で選択したiDeCoの投資商品がひとつ申込み時に間違っていて、気付かないまま1年近く積み立てていました。また、楽天証券で購入していた米国株をSBI証券でも購入しようとして、SBI証券では取扱いがないのに気付かず別の銘柄を購入していたこともありました。。

  • MAIN(メイン・ストリート・キャピタル)とMNSB(メインストリート・バンクシェアーズ)
  • 三菱UFJ国際eMAXIS Slim先進国株式インデックスと三菱UFJ国際eMAXIS Slim新興国株式インデックス
  • <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドと<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド

海外でも、テスラ(TSLA)と似ているティッカー(TLSA)の株価がテスラ急騰時に取引されたことを伝えるニュースがあり、商品の誤選択には気をつけたいものです。。

証券会社のボーナスキャンペーンに注意!投資資金をいっぺんに突っ込まない

ボーナスキャンペーンで一括集中投資は危険!長い目で無理なく分散積立を

さらに、特にこの時期に注意したいのが証券会社のボーナスキャンペーンです。冬・夏には賞与を受け取る会社員が多いため、証券会社では増額・一定額入金でリワードを得られるボーナスキャンペーンを行うことがあります。

投資初心者に証券会社のボーナスキャンペーンがおすすめできない理由

投資を始めたばかりのタイミングで、このボーナスキャンペーンに乗って資金を集中投資してしまうと大変よろしくありません。

  • 投資のタイミングを分散するドルコスト平均法を活用できない
  • 高値掴みをしてしまう危険がある
  • 余剰資金をいっぺんに投入してしまい、余裕がなくなる
  • 生活防衛資金に余裕がなくなり、気持ちがヒリヒリする
  • 高額投資後の変動にメンタルが左右されてしまう
  • 安定した長期分散投資がしにくくなる
  • キャンペーンのリワードが受け取れるまでに時間がかかる
  • キャンペーン利用条件に積立設定や出金NG期間がある

私自身、個人事業主なのでボーナスはありません。しかし、投資を始めたばかりのタイミングでウェルスナビの4周年キャンペーンが開催されたため、数回に分けてまとまった額を入金し結果的に200万以上を投入してしまいました。。😥

1年が経過した現在は利回りもかなり好調(+23.95%)で、急落時にもプラスをキープできているので気持ちは穏やかですが、大きな額を投資した直後の変動で評価額がマイナスとなったときのメンタルといったらありません。その後の納税のタイミングで、キャッシュにも余裕がなくなり仕方なく好調に増えてきた運用額を切り崩すこともありました。

投資ボーナスキャンペーンとプレゼント金額の例

証券会社としては、追加入金してもらったほうが嬉しいのでボーナスキャンペーンは頻繁に実施されます。2021年12月現在でも、ウェルスナビ・THEO・あおぞら銀行BANK支店でボーナスキャンペーンが開催中です。

  • ウェルスナビ(冬のボーナスキャンペーン)
    • 20万~100万 抽選5,000名に2,000円
    • 100万~500万 抽選2,500名に10,000円
    • 500万~1,000万 抽選300名に50,000円
    • 1,000万以上 抽選200名に100,000円
  • THEO(冬のボーナスキャンペーン)
    • 10万~20万 積立なしで250円・積立ありで500円
    • 20万~50万 積立なしで600円・積立ありで1,200円
    • 50万~100万 積立なしで1,700円・積立ありで3,500円
    • 100万~300万 積立なしで3,500円・積立ありで7,000円
    • 300万~500万 積立なしで10,000円・積立ありで20,000円
    • 500万~1,000万 積立なしで17,000円・積立ありで35,000円
    • 1,000万~1,500万 積立なしで35,000円・積立ありで70,000円
    • 1,500万以上 積立なしで50,000円・積立ありで100,000円
  • あおぞら銀行BANK支店(投信ボーナスキャンペーン)
    • 純増50万~100万 500円プレゼント
    • 純増100万~300万 1,000円プレゼント
    • 純増300万~500万 3,000円プレゼント
    • 純増500万以上 5,000円プレゼント

私が投資を始めたばかりでついつい入金してしまったのはウェルスナビですが、上場前の4周年キャンペーン当時は現在のTHEOと同じ7,000円が付与されました。今思えば、この目先の7,000円のために200万以上の元手を一括で投資してしまうのはもったいなかったと感じています。

本当に余剰資金があって、納税後の生活防衛資金にも支障がなく、投資を始めたばかりでもマイナス局面でメンタルが揺るがないという方でしたら止められませんが、こちらもはじめての投資でできるだけハラハラしたくないという方にはボーナスキャンペーンはおすすめできません。

キャンペーンと同様に、ユーザーの平均投資金額が目に付くこともあるかもしれませんが口座開設直後に平均投資額を参照する必要はないと思いますのであくまでもご自身のリスク許容度を鑑みて長い目線で続けられるのが良いかと思います。

投資詐欺・怪しい勧誘には注意

投資初心者には詐欺の魔の手(DM)が!?

最後に、投資初心者が気をつけたいのがポンジスキームなどの詐欺です。投資に興味を持って、情報を収集すると詐欺の注意喚起や見分け方も数多く見つかるかと思いますが、特にSNSのDMなどでは怪しい投資の勧誘やFXの自動売買ツール、あなただけに教える特別な儲け話といった情報商材がやってきます。

投資の知識がまだない段階では、怪しい商品の見分けが付かずに詐欺の被害に遭う危険性もあるため主要ネット証券会社以外の投資話にはくれぐれも注意しましょう。また、今回の注意点では詳しく触れていませんが、暗号資産(仮想通貨)・NFT関連では特に初心者の難易度が高くリスクがリターンに見合わない商品もあります。

投資をスタートしてみると、色々な商材が気になって裾野を広げたくなるかと思いますが何に投資するかは必ずよく調べたうえで信頼できる商品を選びましょう。同じく、マネーセミナーなどもうかつに参加せず、情報源を見極めることも必要です。

無理せず自分のペースで長期投資を

お金の知識がない状態で投資を始めると、知らない用語や落とし穴にうっかりつまづいてしまうこともあります。しかし、投資初心者向けの書籍や動画も増え、元手がなくてもポイントで投資ができる仕組みもあり、少額からでも株が買える(以前は100株単元購入が基本だったが現在は1株から購入可能な証券会社が複数ある)など、初心者でも投資を始めやすくなっているのはチャンスだと考えています。

多くの方は投資や資産運用に興味があってもリスクを必要以上に恐れて実際に行動しなかったり、投資をギャンブルと考えてしまうかもしれません。以下のような書籍では、初心者向けのポイントがわかりやすくまとまっていましたのでよろしければ参考にしてみてください。

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今回の記事が投資を始めたい方や始めたばかりの方など、どなたかの役に立てれば幸いです。内容が長かったので、まとめについても追記しておきます。

  1. 口座開設の書類不備に注意(特にiDeCo)
  2. 一般口座ではなく特定口座にする
  3. ノーロード・信託財産留保額が無料・信託報酬/経費率が低い投資信託を選ぶ
  4. 自分のリスク許容度を知る(レバレッジ商品、ブルベア)
  5. まぎらわしい投資商品の誤選択に注意
  6. 証券会社のボーナスキャンペーンに注意・投資資金をいっぺんに突っ込まない(ドルコスト平均法)
  7. 投資詐欺・怪しい勧誘に注意

このブログではポイント投資やロボアドバイザー・フリーランスの節税などについても紹介しているので、よろしければご覧ください。

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この記事を書いた人

2018年に広告代理店から独立、2020年からポイント投資をはじめたWEB系フリーランス。投資家でもポイ活の達人でもないけれど、余りポイントが投資に使えることを知ってちょっぴりレベルアップ。老後2,000万問題が解決して一安心したら老後2,000万問題自体が終わっていた。

お仕事関係の備忘録はnoteで更新中。Instagramは株主優待・ポイ活が多め。

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